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お酒を飲まない人も陥る肝臓疾患のリスク

お酒を飲まない人も陥る肝臓疾患のリスク


肝臓の病気といえばお酒の飲み過ぎ、ウイルス性肝炎を思い浮かべる人が多いかと思います。

飲酒習慣のない人は、「お酒を飲まないから大丈夫!」と思っている方がほとんどです。
 しかし、NASH(ナッシュ)と呼ばれる「非アルコール性脂肪肝炎」が急増しているのをご存じでしょうか?

NASHとは?

NASHは、肥満や糖尿病、高血圧症、脂質異常症などの生活習慣病の影響で脂肪肝になり、そのまま放置することで、肝臓の機能が低下→肝硬変→肝臓がんへと進行する怖い病気です。

お酒をまったく飲まない、あるいは少量しか飲んでいないのに脂肪肝と診断されている人はNASHの可能性があります。きちんと医療機関で診断を受け、生活習慣を改善し、進行を食い止めることが大切です。今回はアルコールが原因でない肝疾患の怖さと予防法について触れていきます。

NAFLD(ナッフルディー)非アルコール性脂肪肝疾患

NAFLD(nonalcoholic fatty liver disease、)はアルコールを原因としないメタボ由来の脂肪肝で、90%以上の症例で肥満、2型糖尿病、高血圧、脂質異常症等の生活習慣病を合併しており、これらが肝臓に打撃を与えるファーストヒットとなります。

8割から9割は、炎症や線維化を伴わない「単純性脂肪肝」です。

NASH(ナッシュ)非アルコール性脂肪肝炎

NASH(nonalcoholic steatohepatitis、)は炎症や線維化を伴い、

肝硬変症や肝がんに進展するタイプの肝炎を伴った脂肪肝です。NAFLDの段階では大きく進行しない脂肪肝ですが、血糖値が下がりにくいインスリン抵抗性などによる血糖値の上昇(糖化)・活性酸素による細胞の破壊(酸化)・鉄分の過剰摂取(鉄化)などのセカンドヒットが加わるとダメ押しとなり、NASHに進行してしまいます。

NASHのうち2~3割が10年で肝硬変や肝臓がんに進行するといわれています。

体内の「糖化・酸化・鉄化」を防ごう

NAFLD/NASH は肥満等のメタボ体質を基盤に発症する肝疾患なので、運動療法や食事療法での減量が基本になってきます。また、NASHを予防し進行を抑えるには、体内の“酸化、糖化、鉄化”を防ぐ事が重要です。“酸化、糖化、鉄化”とは何かみていきましょう

「酸化」を防ぐには

「ファイトケミカル(phytochemical)」を上手に摂取しましょう。ファイトケミカルのファイト(phyto)は【戦う】ではなく、ギリシャ語で【植物】と言う意味で、例えば、トマトに含まれるリコピン、ワインに含まれるポリフェノール、ショウガに含まれるジンゲロール、お茶に含まれるカテキンなど、赤い「色」、ワインの「香り」、ショウガの「辛味」、お茶の「苦味」など、私たちの五感が感じとっている野菜や果物の成分でもあります。ファイトケミカルには活性酸素を消去する「抗酸化作用」、「免疫力を高める作用」、「抗がん作用」があります

「糖化」を防ぐ食事とは?

体の糖化って何?
糖化は、食事などから摂った余分な糖質が体内のたんぱく質などと結びついて、細胞などを劣化させる現象。 これが進むと肌のシワやくすみ、シミなどとなって現れます。 それだけでなく、糖化によってつくられるAGE(糖化最終生成物)は内臓をはじめとする体内組織に作用して、多くの病気の原因となることが知られています。

糖質制限など炭水化物を減らすのが難しい場合は、おかずと汁物を先に食べ、一息ついてからご飯を食べるなど、順番の工夫で血糖値を上げすぎないよう心掛けましょう。また、同じカロリーでもGI値(グリコセミック・インデックス、食後血糖値の上昇度合いを数値化したもの)が高い白米、うどん、フランスパンは血糖値が上がりやすいため、インスリンの分泌量を増大させてしまい、脂肪になりやすい食品と言えます。逆にGI値の低い玄米、そば、春雨、パスタは脂肪になりにくいため、炭水化物の中でもお勧めです。

「鉄化」を防ぐには

あまり神経質になる必要はありませんが、レバーや赤身肉、魚類の血合いは控えめにしましょう。玄米は鉄の吸収を防ぐフィチン酸を含むので抗糖化、抗鉄化の両面からお勧めです。また、鉄は汗から排泄されるため、20分程度の軽い運動(ウォーキング等)でも鉄を減らすことが出来ます

世界と同様に、日本においても肥満人口が増える中、慢性肝臓病の「NASH」は今後ますます注意を要する重要な疾患であることは間違いありません。正しい知識を持って、予防していきましょう。


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